赤ちゃんのでべそ(臍ヘルニア)は自然に治る?治療と受診の目安

赤ちゃんのおへそのふくらみが気になって、心配されている保護者の方は少なくありません。当院では、お子様の「でべそ(臍ヘルニア)」について、適切な診断と治療のサポートを行っております。
なぜ「でべそ」になるの?

おへそは、お母さんのお腹の中にいる胎児にとって、へその緒が通過する大変大切な場所です。出生後、へその緒は役割を終えて自然に枯れ落ち、通常はその通り道だったお腹の筋肉の「穴」もふさがってくれます。

しかし、この穴のふさがりが十分でない場合があります。筋肉の穴が残ったままになっていると、泣いたりいきんだりしてお腹に力が及んだ際、その穴から腸などのお腹の臓器が飛び出し、皮膚を押し上げる状況が作られます。

その結果、本来であればくぼむはずのおへその皮膚が臓器に押し上げられて反転し、ポッコリと突出してしまいます。これがいわゆる「でべそ」であり、医療用語では「臍(さい)ヘルニア」と呼ばれます。

臍ヘルニアの解剖図

臍ヘルニアの解剖図

臍ヘルニアの例

臍ヘルニアの写真
臍ヘルニアの写真

治療方針とタイミング

臍ヘルニア自体は痛みなどを伴うものではありませんが、見た目が大多数のお子さんと違って目立ってしまうため、治療の対象となります。皮膚が伸びきってしまう前に、適切な処置を行うことが大切です。
※押しても戻らない、急に痛がり出した、嘔吐している場合は、腸が挟まって危険な状態のため緊急に治療する必要があります。臍ヘルニアではごくまれです。

生後6か月までの「圧迫療法」

一般的に、出生後から生後6か月齢頃までは、お腹の筋肉の穴が自然にふさがる(自然閉鎖)確率が高い時期と言われています。当院では、この自然閉鎖を助け、皮膚が過剰に伸びるのを防ぐための「圧迫療法(スポンジやテープなどでおへそを適切に圧迫する治療)」を積極的に行います。

圧迫療法の例

圧迫両方の写真

生後6か月以降の「手術治療」

圧迫療法を行っても、臍ヘルニアが残っている場合や、元の穴が大きく自然閉鎖が難しいと判断される場合は、手術治療が適応となります。
手術は1歳以降に検討します。

当院でのサポート体制

おへその状態は、お子様お一人おひとりで異なります。当院では、以下のような一貫したサポート体制を整えております。

  • 初期対応: 月齢の早いうちからの適切な「圧迫療法」の実施・指導
  • 専門施設へのご紹介: 経過をしっかりと観察し、手術が必要な場合は適切なタイミングで手術可能な専門施設をご案内
  • 術後フォロー: 手術を終えられた後の、当院での定期的な経過観察・アフターフォロー

お子様のおへそのふくらみや形状で気になることがございましたら、自己流で圧迫などはせず、まずは一度西諫早のんのこ小児科クリニックへお気軽にご相談ください。小児外科(月曜午後と土曜午前診療)で診察いたします。