こどもの便秘、放っておいて大丈夫?

「うちの子、何日もうんちが出ていない…」「出すときに痛がって泣いてしまう…」
そんなお子さんの便秘でお悩みの親御さんは、実は意外と多くいらっしゃいます。
赤ちゃんから幼児期のお子さんにとって、便秘はとても身近なトラブルのひとつなのです。

成長とともに変わる「うんちの習慣」

お子さんのうんちの様子や排便の習慣は、心と体の発達に合わせて少しずつ変化していきます

赤ちゃん(乳児期)

母乳やミルクが中心なので、うんちは柔らかい液体状です。本来は出しやすいはずなのですが、まだ腹筋が弱く、「うんちを押し出す(いきむ)」というコツもつかめていないため、便秘になってしまうことがよくあります。

離乳食期~歩き始め

食べるものが変わるにつれて、うんちは少しずつ大人と同じような形・硬さになっていきます。同時に、ハイハイやあんよが始まることで筋力もつき、少し硬いうんちでも自分でしっかりと押し出せるようになっていきます。

3歳ごろ(トイレトレーニング期)

保育園や幼稚園などの集団生活が始まり、お友達がトイレに行く姿を見て刺激を受ける時期です。「うんちに行きたいな」「うんちが出るとおなかがスッキリする!」という感覚を少しずつ理解し始めます。この時期に無理のないトイレトレーニングを行い、正しい排便の習慣を身につけることが、その後の健やかな成長のベースになります。

10人に1人は便秘に悩んでいます

こうした「排便の習慣」を身につけていく過程では、どうしても便秘になりやすいタイミングがあります。最新のガイドライン(小児慢性機能性便秘症 診療ガイドライン 2025年版)によると、3歳のお子さんの約12%が便秘に悩んでいるとされています。10人に1人以上の割合ですので、決して珍しいことではありません。「うちの子だけ?」とご自身を責めないでくださいね。

当クリニックでの便秘治療

お子さんの便秘治療では、以下の3つのステップを大切にしています。

まずは、溜まったうんちを出してあげる

おなかの触診、超音波検査などでおなかの状態をチェックします。おなかに長期間溜まって硬くなったうんち(宿便・便塞栓)があれば、丁寧に取り除き、まずはスッキリさせてあげます。

うんちが溜まらない状態をキープする(維持療法)

お薬などを使いながら、スムーズにうんちが出る良い状態を保ちます。

トイレの習慣づくり(排便習慣の調整)

治療と並行して、お子さんのペースに合わせた無理のないトイレの習慣を一緒に作っていきます。
お子さんの場合、大人用の便秘薬がそのまま使えるわけではありません。症状に合わせてお薬を慎重に選び、時には「浣腸(かんちょう)」を上手に使ってサポートしてあげることも効果的です。

隠れた病気を見逃さないために

お子さんの頑固な便秘の中には、ごく稀ですが、生まれつきの腸の病気などが隠れており、外科的な治療(手術)が必要なケースもあります。
当院では、おなかの状態をしっかりと診察し、もしそうした専門的な検査や治療が必要だと考えられる場合には、適切なタイミングで連携する専門医療機関へご紹介いたします。

保護者の皆さまへ

便秘は「そのうち治るだろう」と様子を見ているうちに、どんどんうんちが硬くなり、痛いから我慢してさらに悪化する…という悪循環に陥りやすいものです。
「もしかして便秘かな?」「なかなか治らないな」と思ったら、どうぞお気軽に西諫早のんのこ小児科クリニックまでご相談ください。最初のステップから毎日のトイレ習慣づくりまで、お子さんと親御さんに寄り添って継続的にサポートさせていただきます。(月曜午後と土曜午前に小児外科にて専門的に診療しています)